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人間禅での修行を実社会でどう生かしているのか。変化の激しい日々の暮らしの中で、どのように平穏な心を保つ精進を心掛けているのか。未熟ながら修行中の者が考えてみました。我々が日々学んでいる文献等については、「人間禅」のホームページをご参照ください。https://ningenzen.org
井原市立田中美術館へのお誘い

先月のこととなりますが、岡山県井原市にある「井原市立田中美術館」に足を運びました。
 

井原市立田中美術館(岡山・法泉)

 

ここは、井原市出身で日本の近代木彫を発展させた平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の美術館です(因みに、日暮里の擇木道場から歩いて 5〜6 分のところに「旧平櫛田中邸アトリエ」があります)。
(田中の詳細は、田中が小平市で永眠した同市 HPでご確認ください。)
 

 

さて、私がこの美術館でたくさんの作品を目にして感じたことは、人間の深い表情や何気ない仕草を捉える田中の鋭い眼力と、それを作品にできる田中の匠の技の見事さです。

一人一人の人間性そのままを作品で表現しているようでした。

館内では、ハッと息を呑んだり、思わず懐かしさや笑いがこみ上げてきたりと様々な感情が沸き起こり、魂を揺さぶられました。

作品に彫り出された人の匂いや息吹、生き様が伝わってくるようでした。

この人は決して言葉にはできない人の全体を理解し、それを作品にできるのだと感じました。


ところで、田中は臨済の禾山(かざん)老師の提唱に影響を受けて、禅に関係する作品もたくさん残されています。

「活人箭(かつじんせん)」 

「尋牛(じんぎゅう)」(Seeking the ox, symbol of enlightenment)

「尋牛(じんぎゅう)」(Seeking the ox, symbol of enlightenment)

 

しかし、中でも、今では私のiPhoneの壁紙になっている「気楽坊」(Happy go-luck fellow)が、一番のお気に入りの作品となっています。

「気楽坊」(Happy go-luck fellow)

 

「いまやらねばいつできる わしがやらねばだれがやる」
「六十、七十は鼻たれ小僧、男ざかりは、百から百から、わしもこれからこれから」

 

元気になる言葉も持ち帰ることができました。

 

さて、岡山支部では、9月、10月、11月と3ヶ月連続で摂心会が開催されます。
この機会にぜひ、岡山の道場までお運び頂き、一時、田中美術館にもご訪問下さい。

 

田中がコレクションした仏像が美術館の収蔵庫にたくさんあり、その企画展が9月末までとなっておりますので、私もなんとかまた再訪しようと思っているところです。

合掌 岡山支部 土井法泉

posted by ただいま禅の修行中 | 07:29 | 岡山支部 | comments(0) | - |