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人間禅での修行を実社会でどう生かしているのか。変化の激しい日々の暮らしの中で、どのように平穏な心を保つ精進を心掛けているのか。未熟ながら修行中の者が考えてみました。我々が日々学んでいる文献等については、「人間禅」のホームページをご参照ください。https://ningenzen.org
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洪川老師の霊験因縁話に似た古典落語肝潰し

洪川老師の霊験因縁話に似た古典落語肝潰し

 

川禅師の因縁話に酷似した古典落語があり、その題目は肝潰しです。

テレビ笑点で御馴染みの6代目三遊亭円楽の師匠が5代目三遊亭円楽、5代目三遊亭円楽の師匠が6代目三遊亭圓生で、6代目三遊亭圓生の名調子が眼に浮かびます。

さて、その肝潰しが先程の阿類の命を救ったという話に似た処があります。

 

粗筋はこうです。

タミという男が病気で寝ている友人を訪ねますと、「この病気は医者でも治せない。恋患いだ」

誰に恋したと聞くと、夢であった呉服屋の娘に恋したという。思わず、噴き出してしまう。

友人が医者に聞いた処、生まれ年と生まれ月の十二支が同じに生まれた女の生き胆を煎じて飲めば何もかも忘れるという。しかし、人を助ける為に別に一人を殺すことは医者には出来ない。

男は帰り道に、母が「妹のお花は年月が揃っているので誰にも言ってはならない」と言っていたことを思い出す。

夜更け、男は包丁を研ぎ、お花の胸に包丁をつきつけ独白します。

「思えば、俺は両親に早いうちに生き別れ、あいつの親爺に引き取られた。

あいつの親爺には自分が盗みを犯した際に代わりに牢獄に入ってくれた。

妹を殺してまであいつを助ける義理はなくても、あいつの親爺がなくなった今、恩を返せるの相手はあいつしかいない。生き胆を飲ませた後は俺もお花の後を追って死のう」

男の涙がお花の顔にかかり、お花は眼を覚ます。

男は素人芝居の稽古で、寝ている女を殺す男を演じる練習をしていたと誤魔化す。

お花は「本当に肝を潰したわ」と驚く。

それを聞いた男は「何、肝を潰した。ああ それでは、薬にならない」

という落ちで終わりであります。

 

まあ、それにしても皆様、禅者は決して肝を潰してはいけません。

洪川禅師は大拙和尚から「危に臨んで変ぜずは真の大丈夫」という七字の語を頂戴し、終生これを護持されました。だから、禅者は如何なる事態に遭遇するとも肝を潰してはいけません。千葉 金風記 (札幌支部)

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posted by ただいま禅の修行中 | 16:54 | 札幌支部 | comments(0) | - |
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