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人間禅での修行を実社会でどう生かしているのか。変化の激しい日々の暮らしの中で、どのように平穏な心を保つ精進を心掛けているのか。未熟ながら修行中の者が考えてみました。我々が日々学んでいる文献等については、「人間禅」のホームページをご参照ください。https://ningenzen.org
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脱中心化について

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 擇木道場の風印です。

 私は看護師をしており、比較的にコロナウイルスへの感染リスクが高いと考えられるため、毎日のように座禅をしていた擇木道場に当面行けなくなってしまいました。
  外出を控えなければならなくなりましたので、自宅で本を読んだりしています。

 

 最近『マインドフルネスを医学的にゼロから解説する本』と言う本を読んでいるのですが、マインドフルネスや認知行動療法では「脱中心化」がキーワードになるそうです。

 『人は落ち込むとき、意識が過去に飛ぶ。そして、「なぜ、あんなことをしてしまったのだろう。あんなことをしなければ、今頃こんなことにならなかったのに」といった思考が反芻を始める。そうするとそのことが頭から離れなくなり、気分もどんどん沈み込んでいく。一方、不安になると、今度は意識が未来に飛んで、そこで同じような反芻が起きる。
  「思考や感情を、自分自身や現実を直接反映させたものとして体験したり、解釈するのではなく、それらを心の中で生じた一時的な出来事としてとらえること」と定義される「脱中心化」の視点が、このような反芻にはまり込んでいる状態のときに有用であることは想像に難くない。「思いを、単なる思いにすぎないと認識する、という単純なことによって、あなたはゆがめられた現実から解放され、自分の人生をよりはっきりと見つめ、管理できるようになります」というKabat-Zinnの言葉のように、自分の思考や感情への囚われから抜け出し、正しく現実をとらえ、その状況に応じた対応が可能となる。
  実際にTeasdaleらは治療によって抑うつの再発予防ができた場合、否定的な認知が浮かんでもそれが事実ではないことを認識して距離を置けるようになること、つまり「脱中心化」した視点を持てるようになることを見出した。』(注1)

 

 マインドフルネスはうつ病、不安障害、がん、緩和医療、慢性疼痛などの治療に用いられており、臨床的にも重要性が高まっていますので、少しずつ学んで行きたいと思っております。


合掌 風印 拝(東京支部 #青年部

 

注1)佐藤充洋、藤澤大介『マインドフルネスを医学的にゼロから解説する本〜医療者のための臨床応用入門〜』,日本医事新報社,2018,P.137〜138。

 

posted by ただいま禅の修行中 | 11:54 | 東京支部 | comments(0) | - |
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