ブログ内検索
人間禅での修行を実社会でどう生かしているのか。変化の激しい日々の暮らしの中で、どのように平穏な心を保つ精進を心掛けているのか。未熟ながら修行中の者が考えてみました。我々が日々学んでいる文献等については、「人間禅」のホームページをご参照ください。https://ningenzen.org
<< コロナ禍に思う。今一度、原点回帰 | TOP | 新型コロナウイルス感染その後の話題 >>
思わぬ家族団欒の時間

思わぬ家族団欒の時間

房総支部 仲野嶢山

 

新型コロナウイルス感染拡大防止の為、4月初旬に首都圏を中心に非常事態宣言が出されました。学校が休校になり、経済にも甚大な影響が出ています。私の勤務するクリニックも何とか診療を続けていますが、いつコロナウイルス患者が受診するかわからず、職員も最大限の注意を払い日々の仕事に当たっています。

 こんな中、都内の大学院に在学中の長女と群馬の大学に在学中の次女は大学での授業がなく、講義の再開のめども立たず千葉の自宅で待機の状態が続いています。大学進学の為に長女は家を離れて6年、次女は4年になります。子供たちが家を離れて寂しくなったと同時に、子供たちに振り回されない平穏な日々に慣れてしまった夫婦にとって、子供たちの自宅待機は思いもよらない賑やかな家族団欒の時を与えてくれています。街の小さな診療所を開設している私だけでなく、県立病院の管理職になっている妻もコロナウイルス騒動で普段の仕事が激減し、思いもよらない時間の余裕を感じられる生活になりました。

 3月中旬以降、それまで毎週のように開催されていた摂心会や参禅会がほとんど中止になっています。月に3回から4回は週末の座禅会の行事に参加していた私ですが、座禅をするようになって以来初めてゴールデンウイークを自宅で堪能しています。妻も月に1回から2回参加していた国内外の医学会がすべて中止になっているので、家族4人が水入らずの濃密な時間を過ごしています。家族4人そろって朝食や夕食を取るのは長女が中学受験の準備を始めた15年前以来のことと思われます。休日の昼食も希望を出し合って皆の食べたいものを時間をかけて作り、わいわいやりながらゆっくり楽しんで食べています。こんな時間を過ごすことはもうないだろうとあきらめていた夫婦にとって、子供たちの自宅待機は思わぬ有意義な時間になっています。

 修士論文の作成に入った長女は時々パソコンで担当教授とネット会議しながら指示を貰い、必死に論文作成を進めています。傍ら自分で見つけて来た就職予定の会社の担当者と令和3年4月以降の海外派遣事業の段取りをしています。

次女は一日4〜6コマあるオンライン授業を聞きながら必死に勉強しているようです。医学部生の授業も担当している妻は群馬大学の臨床系の授業を娘と一緒に見ながら盛んに学生受けする講義のノウハウの取得に余念がありません。パソコンを駆使した双方向のリアルタイム講義は提供する側は大変でしょうが、学生には本当に理解しやすい講義です。講義が終わった後は仲の良い友達同士でテレビ会議をしながらわからなかったところや大切な部分を互いに教えあいながら復習しているようです。こうしたコンピューターや携帯を駆使した情報共有は若い人たちにとって当たり前で、我々の世代も乗り遅れないよう必死についていくしかないようです。

 いつしか家の中では役割分担ができて、家族それぞれが得意な分野を担当しています。私の担当は食材の買い出し、家庭ごみの管理、洗濯、お風呂洗いになりました。「父親に下着の洗濯までさせているとお嫁に行けないぞ。」なぞと口走ってしまうと、「何言ってるのよ。お嫁に行ってほしくないくせに。」とこちらの本音を見透かされているようです。

 まだまだコロナウイルス感染の危険が続き、すぐには自宅待機が解除される兆しはありません。大変な時期ですが家族団欒の時間をもう少し堪能したいと思います。(房総支部)

 

posted by ただいま禅の修行中 | 16:48 | 房総支部 | comments(0) | - |
コメント
コメントする