2020.05.21 Thursday
人間禅中央支部の岡根谷無刀です。
2020年5月17日(日)
コロナ禍で剣道場は閉鎖状態ですが、普段通り、まずは道場前の道路を掃いて、禅堂で一炷香。
やっぱり、禅堂で坐るのはいい。
帰りがけ剣道場わきで、道場を振り返ると、空は晴天、理屈なくすがすがしい気分になる。
私の師匠小川先生(無得庵小川刀耕)の人生が思い起こされる。
先生は、戦後7年間(1945年〜1952年)剣道が禁止され、国士舘の剣道教師の職を失い、サツマイモを作って一家を支えた。
その間も人間禅の総務長として修行にまい進、多くのエピソードをお聞きしている。
・極貧生活であったが「自主的貧乏は、為になる」と。
・サツマイモと合わせて育てていた落花生を盗まれた時「もっと困っている人にさしあげたのだからいいじゃないか」と。
・古材で弟子たちが家を建ててくれた後に「何もお礼に差し上げるものがない、お礼に稽古」と言って、庭に蓆(むしろ)を敷いて切り返しをしたと。
今回のコロナ禍など比較にもならないが、同じ志をもって難局を糧にしていきたい。