東京都武蔵野市に住んでいる。
いささか旧聞に属するが、1月26日(日)に市内で俳句大会が開催された。
有馬朗人氏をお招きして、講演、選句、講評があるというので参加してみた。
氏は、元東大総長、文科大臣、文化勲章受章者等赫々たる経歴の持ち主であるが、俳人としても著名で、自ら結社を主宰する傍ら国際俳句協会会長でもある。
講演は、世界で最も短い詩と言われる俳句を、韓国や中国の詩との比較、またわが国での俳句の歴史を繙き、ユネスコの世界文化遺産に登録すべく運動している状況が話された。
さて、参加者100名に及ぶ句会であったが、皆投句しての互選もあった。
有馬先生が選句し、金賞1名、銀賞1名、銅賞3名、佳作15名が選ばれ賞品が授与された。
その中で、拙句「底冷えて背骨の軋む坐禅かな」が銅賞に選ばれた。
講評の中で、「厳しい環境の中、懸命に坐禅している姿が見えて、いい句です。」とコメントして下さった。
坐禅ということが有馬先生の関心を惹き、鑑賞の対象になったということであろうか。